あいぴーblog

あいぴーの徒然なるままに

学生講師にいてほしい理由2

前回(↓)の続きです。

ip-honpo.hatenablog.jp

 

さて、私が「学生講師嫌い」と思われていたらしい2つ目の理由は……。

 

2. みんな好き勝手言うからシフトを作るのが大変で嫌なんだろう

 

個別指導塾において、通常期と講習期、ともに授業予定を組み立てることは結構な作業になる。私の持っていた教室は、私のせいでもあるのだが、2年目以降は常にキャパオーバーを自分が分身してなんとかギリギリ回す、みたいなことをやっていたので、傍から見たら大変そうに見えるのだろう。

特に夏期講習のコマ組み(どの生徒がどの日のどの時間帯にどの教科の授業をどの先生で受けるのかを全部決める)は事務能力の低さ故に2~3晩は徹夜作業になる。生徒数は少ない教室ながら、講師の人手もギリギリ、さらに授業が回るかどうかよりも生徒にとって必要かどうかを最優先で講習提案をするものだから一人当たりのコマ数も多く、1日にこの生徒は何コマまで、連続させるかクッションを置くか、どういう教科の組み合わせでいくか、などなど複合的に考えていき、不整合がないように調整する。講習スケジュールを組むときは独り言も酷いようだ(←多分これが報告されて悪く思われていたのではないかなぁ……)。

 

そして、学生講師はスケジュールが不安定である。私の教室は人材に恵まれていたのもあって通常期はそこまでイレギュラーはなかったが、やはり講習期は学生自身も休みということがあって、なかなか期待通りにはいかないもの。免許合宿、インターン、旅行、大学の特別講座、短期留学、etc…。教室運営「だけ」を考えるのであれば、イライラする要因が山のようにある。体験授業の多い7月夏休み前には試験期間、受験直前の1月にも試験期間で通常授業にも出勤できない等が出てくる。

 

だが、先の記事でも述べたように、学生の本分は大学で学問に励むことであり、社会人になる前にやれることをやっておいたほうがいいという私の考えがある。それに合わせてスケジュールを組むのは至極当たり前のことであり、そりゃブツブツ言いながらも(なお、きれいに組めた時などは「やっぱ俺天才やん」みたいに言ってる)、承知の上でやっているのだから学生がスケジュールの要望をどうこう出してくるのに文句はない。彼ら彼女らもできる限りの協力はしてくれるのだし。

 

で、そういう大学生特有のイベントでイレギュラーが発生したことも含めて、生徒に話をしてほしいわけだ。レポートに追われて1コマ振替にせざるを得なかった、とあれば、それをネタにして次の授業のときに大学で何をやっているのか、どうやっているのかなど、現役大学生が生の話をすることで、生徒が感じるものがある。これが私のようなおっさんでは(見た目が18歳イケメンであっても)、響きがイマイチになる。

正直、教科指導の最中で詰まることもある(ちなみに私でも確認を要することはよくある)。そのときは正直にいろいろ調べながらやればよいのである。受験を突破して大学生になった人間が様々に調べる過程を生徒に見せる、これは見せ方を間違えなければ好例になり得る。向き合う学術的なものに対し、小手先でごまかさずに素直に真摯に向き合うのを、年齢が近い人間が行うのと私のような見た目18歳だけどおっさんが行うのでは、生徒が受け取るものがやはり違ってくるので、生徒にとっては貴重なものを見る場となるだろう。

 

塾は教科学習だけやっていればいい、点数を上げ点数を取らせ志望校合格に導けばそれでいいという考え方もあろうが、私はそれだけでとどまらせたくはない。我々は、多感で頭が柔らかくて多くの経験を積んでほしい時期の子どもたちの時間を頂戴していることを忘れてはならない。教科の勉強に限らず、日常全てが「学び」であって、総合的に頭をよくしていく(ものを「考える」ようにしていく)、将来を自分で考え、自分の手で掴み取れる力をつけていく、そういうものを提供してこその存在価値があるのではないか、と思うのである。

そういう私の理想形を考えたときに、大学生のサポートは必要になってくるのである。もっとも、学生講師がたくさん授業に入ることで運営が成り立つという依存状態は忌むべきものであって、そういう仕組み自体は大きく変えるべきである。そのあたりの話はまたいずれ別稿で述べることとする。