あいぴーblog

あいぴーの徒然なるままに

勉強時間とは

「1日何時間勉強したらいいですか?」

定番の質問である。

 

とある私立の高校では、入学式で「学年+3時間を毎日やれ」と偉い人が言ったそうな。

 

 

たとえば、「10時間勉強する」というのは目標としていいように見えてしまうかもしれないが、時間を目標にすると中身がどうか、という問題が出てくる。形だけ手を動かしている、ということにもなりかねない。というか、時間を目標にするというタイプの生徒は、「頭を働かせ」られず、勉強っぽい〈なにか〉をするだけ、という状況になりがちである。

 

「ここからここまでを覚える」→テストして覚え具合を確認

「ここからここまでをやる」→テストして理解具合を確認

「頭が働く限りやる」←俺

 

というイメージで取り組めるようにできるといい。

 

ただ、これは理想形であって、元々30分も勉強できないタイプの子であれば、まず30分なり1時間なり、決められた時間、机に向かって鉛筆を持ち〈なにか〉をする、というところから入らねばならないなんてことはざらにある。そうしてまず〈なにか〉に取り組む時間を増やしていく。

私の指導してきた生徒の例でいうと、中1~2の段階でせいぜいいいところ90~120分程度、中3になるタイミングぐらいで180分程度、部活引退後に負荷を増やしていって7~8時間程度の〈なにか〉の時間ができる。そこから高1の段階で10~12時間程度は〈なにか〉ができるのだが、高2あたりから〈なにか〉が減っていくとともに時間も減少していって本来的な意味での勉強になっていき、高3の段階だと〈なにか〉がほぼなくなり、1日に5~6時間ほど勉強するのがいっぱいいっぱいだっただろうか。調子のいいときでも8時間は厳しい。

勉強は脳みそをぶん回す行為である。人間の集中力は40分だか60分だかしか保たないとかよく言われるが、全力で動き続けたらそう長くは保たないものだ。思考をぶん回す勉強をしていれば長時間の勉強は難しいのが現実。

 

ただ、これも個人差は激しく、できる人は特別に意識して訓練しなくてもできてしまう。私のような凡才では1日4~5時間も頑張れれば限界なのだが、平然と10時間フルマラソンしてるような子もいる。

塾としてはこういう子に頑張ってもらって進学実績を稼いでもらうこともあるだろう。だが、30分も集中ができないような、〈なにか〉しかできない子が、脳をぶん回すことができるように指導することが重要なのではないかと思う。

無論、〈なにか〉がただの作業で終わるようなことはあってはならない。〈なにか〉から、生徒の糧になる果実にしていかなければならない。このへんも指導者の手腕であろう。その点で、自分の力量はまだまだ米粒にも満たないと自省する日々である。

 

時間自慢はアホくさいのは事実。そして、それをそうやって切り捨てるのは簡単だが、時間が指標になってしまう子をいかに鍛えていくかが肝要である。