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個別指導塾の講習は高いのか考察 Part3

続き。

 

千葉県で例をひとつ。

 

中3の6月Sもぎ5教科で偏差値40前後。5教科の得点力は100〜180点くらい。内申点は推定75前後。特筆事項は特になし。志望校は柏陵高校。学校独自検査は部活の実技でなく口頭自己表現と面接で受験。通塾経験はなし。部活動引退後から塾スタート予定。得意教科は特になし。あえて言うなら英語と数学が苦手め。

 

こういう生徒が7月にやってくる。ごく普通のことである。この高校に合格するためにはそれぞれどれくらいの数字が欲しいか、というのは企業秘密とさせていただいて(地域の学校や塾の先生方はあらかた把握しているはずだが)、合格するにはどうするか。

 

まず夏期講習をどうするか、というのは、少なくとも受験時にどうあっていて欲しいか、というところからの逆算をする。

高校受験を一つのゴール扱いしてしまうこと、根っこから鍛えるところが十全にできるか怪しいこと、この辺りは賛否の余地があるだろうし、私が個人的に望むものでもないのだが、一番その時その場で望まれるものは、と考えると、職責を果たさなければならない。

自分で勉強する習慣がついていないため、宿題をたくさん出してもらいたいというご要望。正確なプランニングはそれぞれの生徒で異なるため一概には言い切れないが、どの教科もほぼゼロからやらざるを得ない。

 

まず、勉強習慣がついていないというだけならともかく(私自身も中学生の時に勉強をした記憶はほとんどないため)、それでこの現状となると、いかに宿題をたくさん出したところで身にならないことを考える。私がこれまでの記事でも述べてきた、「頭を使う」という勉強の基本作法が整っていない可能性が高いためだ。ヒアリングの段階でここまで想定しておき、体験授業ではその点に留意して確認を入れる。

で、そうなると、授業を入れざるを得ない。ここで「授業」というものがどういうものかを確認しておくと、これは「説明+演習」の時間である。一般に優れた講師ほど説明が短く演習を多く取る(ろくに説明をしないだけのインチキな人もいるが)。ある程度は強制的に演習する時間を取る、というのが不可欠になってしまう。

 

さて、とりあえず入試で必要な点数の確保に向けてのプラン組みをしていくと、2学期が始まる前にひと通りの既習範囲は学習しておきたいとなる。ただし、無闇に全て詰め込もうとしても厳しい。2年ちょっと学習してきたはずのものをゼロから約1ヶ月でひと通り学習するのは不可能である。ましてや、それほどの学習能力が備わっているのであれば、こういう状況にはなっていないはずだ。

 

ここから夏期講習という時期に何をどうすればいいのか、具体的な方策を立てていくのだが、それはまた次回に。(時間的限界)

 

なおこの前提条件、合格の見込みが薄いから変更させるべき、という意見はなしで。どこに行きたいかというのは個人の自由意志であって、保護者の方に現実味がどれくらいかをできる限り誠実に客観的指標で話をした上で納得していただくのであれば問題はないはずだ。塾が勝手にそう言うのは傲慢ですらあると思う。