あいぴーblog

あいぴーの徒然なるままに

「中学生の数学」補足

昨日の記事の続きというか補足。

 

ip-honpo.hatenablog.jp

 

ここでいう「中学生の数学」とはすなわち公立中学校における数学のことであり、高校受験に向けて、という形になる。

個別指導塾では、たとえば偏差値45くらいの生徒が50くらいが基準となる高校に進学したいということは日常茶飯事であるから、高校入試の突破を考えれば数学は60点取れればよく、千葉県であれば計算+αでそこそこ取って60点というのは比較的簡単なので、それほど数学の心得のない講師であってもこのラインの点数を生徒が取るだけであれば授業をしていても形にはなる(それが本当にいいのかどうかはここでは議論の種にはしない)。私の6年間の経験則のうち、本番の入試で欲しい数学の得点は20~70点の間に収まる生徒が9割くらいなので、まぁなんとかなってしまうわけである。

 

ただ、この観点ではすべての生徒を網羅はできない。

 

ひとつは、上位層の生徒。公立の数学で90~100点が欲しい、近隣の難関私立(開成や渋幕など含む)の合格を取りたい、となると、やはり数学が片手落ちの講師では指導は厳しい。こういう生徒の場合、大学受験でも数学を使う可能性は極めて高い(理系に進む率は上がるし、文系でも国公立志望になる可能性は高い)。となれば、やはり高校の数学もある程度わかっている講師に任せざるを得ない。この場合、どうしても人材が限られるため、[講師との相性]という個別指導あるある問題は考慮できないことが多々ある。バリバリできる先生が生徒と合うかどうかは別問題なので、そのへんは一長一短あるということである。教室長の差配が問われるところだ。

 

もうひとつは、中高一貫校に通う「中学生の数学」である。これは一般的な公立中とはだいぶ違う。やることは一緒だが、数研出版の『体系数学』を見てもらえれば分かるように(中高一貫校で使われる数学の教科書)、代数・幾何と分かれ、さらにどんどん進む。中高が分断している生徒に比べて先取りになるので、一般的には中3くらいだと高校内容に入るし、そもそも中1~2の間ですら大学受験を意識に置いた上での授業展開がなされる(全てではないだろうけど)。そうなると、中高一貫校に通っていて塩梅が分かっていて、かつ大学受験の数学が指導できる講師、もしくは通っていなかったとしても臨機応変に大学受験を見据えて動ける講師が担当するしかなくなるわけである。

 

このあたり、誤魔化しをしようと思えばできてしまうわけだ。

私が学生の頃は、高校数学はかなり怪しめであった(今でも怪しいが)。学生の頃の私を使うのであれば、上記2パターンの生徒を任せることはないであろう。だが、そのあたりは保護者の方にはあえて話さない限りは見えない部分でもあるし、生徒も「もっともらしい説明」をされていればそれほど意識はしないものである。

 

先々を考えた指導をしてもらえるかどうかが重要になってくるので、やはりこのあたりもあらかじめ聞いてみる、要望してみる、というのをしてみるのがよいと思う。