あいぴーblog

あいぴーの徒然なるままに

個別指導塾の講師

大学1年生の頃、個別指導塾でアルバイトを始めた。

 

ガチガチ文系の私大生なのだが、とりあえず「中学生の英語、数学、国語、社会」と、「小学生の算数、国語」、「高校生の国語」を指導可能科目として始めることになった。

時給1,000円。1コマ90分なので、コマ給は1,500円。事務給などはなし。講師1名に対して生徒3名(ただしこれは教室事情に応じて4~5名になることもある)。授業中は指導に集中するということで、生徒の保護者あての報告書は授業後の時間にまとめて書いたあとに教室長に報告(その拘束時間は無給)。

 

まぁ今となっては頭が悪いレベルでブラックなのだが(この10年くらい散々ブラック扱いされて、今では授業前後の時間にも給料が出るようになったらしく、報告書もなくなったらしい)、そのあたりは後日訴えられない程度に書けたら書く(笑。

 

最初はだいたい中学生の英語と数学である。しかも新人講師には比較的授業しやすい生徒を任せる。さらに1:2くらいから授業に慣れさせる。

最初は誰しもあれこれ意識する余裕もなく、がむしゃらにやっていたら時間が過ぎていく感じだろう。私もあまり鮮明には覚えていない。

 

さて、実はこの時は「中学生の数学」を教えるのが一番やりやすかった。英語は落第レベルだったのを力技でなんとかしていただけだったので、なにを教えればいいのか分からない。国語については勉強をまともにしたことがなく、何故生徒が読めないのか解けないのかが分からない。社会は読んでれば覚えるでしょ、というノリである。その点、数学は考え方、解き方を説明し解かせてチェックして…という一連の流れが取りやすかったのであろう(当然、今から見れば稚拙そのものであるが)。

 

まぁでも色々やっているうちにそこそこ形にはなったようで、気づいたら教室の主力になっていたらしい。初年度の夏期講習中にいきなり中学生の理科も振られ、気づいたら5教科講師になっていたし、8月だけでも10万円をゆうに超える稼ぎを得ていたことを考えると、まぁ便利に使われていたという気がしないでもない。

 

 

 

思い出話はまた今度続きをするとして。

 

この中学生の5教科をやらせておける講師というのは、教室長にとっては便利である。さらに、生徒をほぼ選ばなくてよい、となれば、もう無限にコマを振れる存在と化す。

 

こういう講師の特徴として、「英語だけ」「数学だけ」という講師よりも優秀であることが多いのが個別指導塾の特徴だろうか(うちだけ?)。まあだいたい5教科を口先だけでもうまく喋れるのは大学受験でも国公立型で勉強していたタイプが多いので、優秀な学生が多くなるのは必然である。

 

最近はこういう講師は少なくなったと思う。私が教室長をやっていた時も、6年間で万能戦士は2名だけ。

現実的には、文系型と理系型に偏るだろう。3教科くらい十分に指導できるレベルであれば十分にエース格である。

文系型は「英語・国語・社会」、理系型は「英語・数学・理科」が指導できる教科の基本である。ここに小学校の教科を加えつつ、高校生に対しては1教科以上指導ができる、というのがある程度の理想だろうか。

旧あいぴー義塾(私の前職の俗称)での最初の頃のエースは理系型、途中で5教科型の万能戦士も来てくれたし、その後文系型のエースも出てきたし、最後の年は5教科戦士がいてくれたのでだいぶ助かったものである。

こうして見ると、英語はどのタイプであっても指導可能、ということになる。当然講師の力量の差は出るのだが、教材と基本方針でそのブレを極力抑えつつ、全体のレベルを上げる。

 

という感じで運営していたのだが、中には1教科のみの指導、という講師もいる。

こういう講師の場合は二極化することが多く、無難にその教科指導をこなす、というのはあまり見ない。すなわち、「その教科すごく強い」か「その教科すら平均以下」かのどちらかである。前者の講師は教室長がうまく使えばエースになりうるので、管理者能力が問われるところ。後者の講師は扱いが難しい。雇うなと言われればそれまでなのだが、世の中には色々な事情があるものなのである。ここでは深く触れないが。

 

大切なのは、どういう講師であれ、個別指導塾は基本的に人材難という現実から考えると、働いてくれるだけでありがたいという気持ちを管理者が常に持てるかだと思う(1教科のみ平均以下の講師は私の未熟もあってうまく働いてもらうのが難しかったが)。

ただ、ありがたがっているだけでは当然ダメであって、成果を出さなければならない。

学習塾における成果というのは成績の向上であり、志望校合格というところなのだが、保護者の方が求める成果はそれだけとは言い難い。学習姿勢の変化、意欲の向上など、精神的な成長をも求められていることが多いのである。

アルバイトの講師といえど、ただ授業をこなしているだけではNGで、こういう面を少しでも意識した指導をしてもらわねばならないのである。

 

では、どうやって講師がそういう風に育っていくのか。また、育てるのか。

 

そのあたりは個人名は避けつつもモデルケースを挙げながらまた今後書いてみたいと思う。当人に許可取ったほうがいいかな?モデルケースとして書いてもいいよね?(唐突な私信(読んでるのかは知らない笑