あいぴーblog

あいぴーの徒然なるままに

高校生の指導について小考

私の前職の塾(大手個別指導塾)では、私の入った初年度(生徒数1桁からの立て直し案件)、高校生は0人であった。1年間通して高校生の問い合わせ自体なかったと思う。まぁ口コミ最悪だったので小中学生も問い合わせは少なかったけど。笑

初年度終えて、中3から高1への接続部分は継続0名。あとで戻ってくるのが2名いたとはいえなかなか厳しい数字。

そもそもの風土や方向性として、「高校受験のための塾通い」を標榜していたので、それは当然といえば当然かもしれない。そして、塾の側としても、大学受験に対応するだけの戦力が整っていないというのもあった。

 

私の2年目以降、東京理科大の学生が主力となってくれたことは幸甚であった。たまたま、高3生が大学受験のために入塾してきたのもあって、理科大生の講師に英語を任せ、私が国語を直接指導してゴリゴリやる、という感じで手を打っていた。この生徒は、はっきり言って一般入試を突破するのはかなり困難なレベルであったが、そこそこのレベルの大学にしっかりと合格した(その高校から一般でその大学に進学できる生徒はほとんど出ない)ので、まずまずだったのだろうとは思う。

 

その後は、高校生になっても通って、大学進学に備えられる塾、として地域的には一定のポジションにはなったと思われる。推薦対応はもちろんのこと、センター~国公立二次まできちんと対応できるというのはあまり地域的に存在しなかったので(需要が少なかったとも言えるが)、ある程度その少ない需要をキャッチできたのかなとも思う。

 

さて、おっさんの思い出語りは面白くないので、本題に入る。

 

小中学生をメインで指導していた塾が、高校生を指導して大学受験に対応する、というのはこれは思った以上にハードルが高いものである。

塾講師をやっているくらいだから大学入試の問題が解ける、解説できる、という程度は誰でもできると思うのだが(本当はそう思っていないけど)、それは「指導できる」とは言えないのである。

 

今日、こんなツイートをした。

  

 

この意見について、「それは違う」という意見をぶつけてくれるのは一向にかまわないのだが、これについて「言いたいことが理解できない」という人は、少なくともこのレベルの受験指導は難しいと思う(毒)。

 

具体的な教科指導であれば、各大学の入試問題の特性を踏まえた指導ができるかどうか。ある大学の対策をする際に、似たタイプの他大学の問題で練習セットを組んだり、もしくはその大学の他学部の過去問も数十年分積んだり、などである。

 

より大切なのが、大学によって教科間の難易度差、他大学併願との兼ね合い、どの教科に比重を置くのが突破しやすいか、など異なりが激しいため、そのあたりを研究・調査して指導に使えるかどうか。

 

まぁこの話は長いのでまた今度。同業者しか喜ばないし……。

あと、一定以上踏み込んだら有料の話なのでnoteとかで書くかな。笑

 

 

大手の個別指導塾においては、高校継続をさせるかどうかが経営上大切になってくる。教室によって学年の在籍比率が異なるが、たいていは中3で受験が終わった後に生徒が減るため、うまく下の学年の新規生が入ってこないと売上が回復しない。新規で入ってくる生徒は当然人数は読めないし、春は他塾との競争が激しいため、もっとも確実な収益確保手段として「中3をやめさせない」という方向性に向かう。

 

これについては、一概に害悪とも言い切れない。実際問題として、「きちんとした指導が受けられるなら」、通っていたほうが得になることが多い。特に、高校受験が終わったばかりの生徒は、大学受験に何が必要か、というのが分からないもので、そのへんを「分かっている」人に指導を受けられるのはメリットが大きい。

 

……のだが、これはあくまでも「分かっている」人から、「きちんとした指導が受けられるなら」の話。現実問題として、教科指導も十分にできない人材だけでの場当たり的な指導も存在するのを観測している。「自分で勉強するものだ!」は正論だが、その正論を振りかざしてただ放置しているだけの塾もあるし、映像授業でお茶を濁すことをしている塾もある(いずれも、私が過去直接見ているので、少数であってもこういう塾が存在することは間違いない)。

安くない金額をいただいて引き受ける以上、最低限のことはしないといけないが、その最低限というラインが見えない部分なのだと思う。

こういう塾でも、元々優秀な生徒であれば自分でなんとかしてしまうので、塾がなにもしなくても結果だけは出る、という感じになる。 まぁそういう塾はそれはそれで存在意義はあると思うので(いろんな生徒に合わせて塾があっていいと考えているので)、それは構わないのだが、下手な宣伝で誤解して入塾してきて「全然伸びません」という感じで時間とお金を垂れ流すだけ、という生徒が出てきたら不幸だ。高校生指導をするのであれば、自塾にできることとできないことを明確にし、指導に入る前の段階でコンセンサスを得ることが重要であろう。

 

自前ですべての指導の環境を作れないなら、外部に助力を頼むのも一手だと思う。お金はかかるので儲けは少ない(下手すりゃ儲けなどない)のだが、大学受験の指導は人材確保が難しいため、実力ある人に金を出すのは賢いやり方である。

まぁ私がそれで食ってるので自分を肯定することを言っておかないとっていう感じです。笑

実際、私レベルの国語指導を自前で用意するのは普通では無理なので、多少なりともお金を積む価値はあると思います(本日の自画自賛)。

 

今日こんな話を書く予定はなかったんだけど。。。ま、こういう日もあるね。

たまにはもっと柔らかく、FGOドラクエの話を書きたいものだ。