あいぴーblog

あいぴーの徒然なるままに

個別指導塾の学生講師に求めるもの【根本+英語】

学生のアルバイト講師に求める能力について、ちょっと書いてみようと思う。

 

まず、教科指導以前の、根本的な部分について、私が考える最低限の要素を列挙してみる。当然、教室によって、また塾のブランドによって求めるものは変わってくるだろう。

  • 笑顔で他者と会話できること
  • 生徒とともに成長する意識を持つこと
  • 指導の可能性を広げようとすること
  • 先生というよりトレーナーとしてのあり方を意識すること

こんなものだろうか。欲をかけばもっと色々あるけれども。

 

それぞれの詳細はあえて省く。いずれ気が向けば書くかもしれないが、個別指導塾ではないにしろ私がいずれ開くであろう(?)塾にも企業秘密というものがあって、講師の採用基準というのは機密なのである。ガバガバ基準で応募即採用みたいなところもあるし(これ、人手不足だと結構ある話)、結構厳しめに採用しているところもある。

 

 

さて、そういう根本的なものの次に大切なのが教科指導である。トレーナーとしての、と言いつつも、授業というものを軸として指導を行うのだから、各教科の指導ができなければ仕事にならない。今後何回かに分けて、各教科において持っておいてほしい最低限の学力(指導する力とは別で、純粋にペーパーで点が取れるかどうかの力量)について述べる。

 

【英語】大学入試の英語がだいたい解けること

大学入試の英語、とはなんともまあ残念な表現である。ここ数日、表現力がどうのと偉そうに書いていたとは思えないな!

一応は、大学入学共通テストで7~8割くらい取れて、あとは時間かけたりざっと解説見て理解できる程度、というところだろうか。一般に個別指導塾で求められる高校生指導のレベルを考えるとそのあたりが学力的な及第点(苦手な生徒に教えられるかどうかの技能はまた別問題)。それ以上のレベルとなれば、特化型の講師か私がやればいいという安易な発想が前提にある(ダメなやつ)。教室状況によるが、まず共テでこれくらい取れる実力なら諸手を挙げて歓迎されると思う。英語については、文系・理系などと言い訳をせず、指導できるようにしておくのがよい。

 

さて、この学力は、一番のボリュームゾーンである中学生の英語を教える場合でも最低限である。指導要領改訂によって仮定法が入っただのなんだのと叫ばれるが、そういう表層的な問題よりも、教科書掲載文章のレベルや分量の増加が問題で、イメージとしては中3の教科書で高1~2のReadingの教科書の文章をちょっと短くしたかな程度、と認識しても大きな間違いはない。そもそも、たとえば育伸社のSirius21発展編くらいの教材を使うとなると、従来の高校英語が分からないと指導もなにもあったものではなかったのだから。

小学生の英語はどうだろうか。小学校の英語の授業がどういう感じになっているかは学校の差が大きすぎてここでは言及できないが、国語や算数といった科目がある中、個別指導塾で英語を入れようという保護者の方はかなり教育熱心なことが多い。となると、先々は大学受験までを考えていることがやはり多いので、大学受験までを見据えた上で、中学校に入るまでの間に何をどう身に付けさせるか、高校入るまでには、ということがある程度分かっていなければならず、やはりレベル的にはそれくらい知っていることは求めたい(数年単位の方針は教室長が作るとしても、着地点までの過程とイメージを講師が知っていることは必要)。

 

とまぁ偉そうに書いてみたのだが、現実はそんなうまいこといかないし、元の学力が高ければ教えるのがうまい、というわけではない。中3で、「b」と「d」を書き間違える、「Sunday」が書けないというような生徒をどう指導するか、というのは学力とは別問題なので、そういう点で、冒頭で挙げたような根本的な資質をなんとかしたいわけなのだ。

元の学力がそこまで高くない講師もいるし、高3当時の私のように、国語はノー勉で満点でも英語の力がUNKOという人も普通にいる。物理や数学に特化した力を持っていて言語系が弱め、という学生もいるだろう。

そういう学生は、まず自身の能力向上を目指して、勉強することを勧めたい。大学生ならば、就活の際に企業が求める、というのもあるだろう。最新の論文にあたるために英語を読むくらいはできないといけない、という状況もあり得る。資格のためにというのはちょっと微妙だが、モチベーションを上げるためにはTOEICで700なり800なり900なりと目標を決めて取り組んでみるのがよいと思う。そのスコアは就活でも生きる可能性がある。

そして、勉強しながら現場で指導に当たってみる。教室長に相談すれば、大学受験バリバリの生徒の指導をいきなりすることはないだろう。中1~2あたりの、英語頑張らなきゃという生徒とともに成長するような感じになるのではないだろうか。いかに教科書が難しくなったとはいえ、見て瞬時に読めるくらいでないと大学生の学力としては心配だから、怪しいなら勉強がてら中学生の問題に戻ってやっておけばよいのだ。

(なお、高校生や、大学受験を終えたがまだ不安が残る生徒には、育伸社のSirius21発展編vol.3を取り組ませたりする。中学生レベルをきちんとする、のは案外大変なのだ)

 

元から力があればいい、ないなら成長すればいい。英語という科目は大学生でも真面目に勉強してまったく損にも遠回りにもならない稀有な科目だから、自身のスキル向上とバイトの場での貢献度や仕事任される量を増やせるというお得さがある。

 

英語は需要の多い科目だけに、これが指導可能科目に入っているか否かは管理者目線から見ると大きいのである。