あいぴーblog

あいぴーの徒然なるままに

字数を詰める

「200字以内で要約せよ」という問題に対して、一発で200字以内にキレイに収まるような文章を書くのは難しいものだ。かなり熟達してくれば200字以内は一発でもいけるようになるが、大学受験生ではそこまで練度を高めるのは難しいと思う。

 

たいていはまずこれだと思う要素を読みながらピックして書いていく。これで300字前後くらいである程度の形を作る。

そして詰めである。最初の詰めの段階ではまだ本文とは二人三脚。重要事項の漏れがないかどうかを確認しつつ、言い回しや修飾語句、文同士の接続で少しでも短くできないか、というのを検討して直していく。

同じ語句を連続で用いている場合、指示語を用いている場合は、この詰めの段階で工夫をする。同じ語句を連続で用いている場合、一度の使用で同じ文意になるよう工夫を凝らす。指示語は用いず、これも工夫を凝らして文意が変わらないように気をつけて直していく。

そうこうするとあと10字前後詰めれば、くらいまでくるので、さらに接続助詞や同意表現の工夫をして、句読点の切り方も最小限まで詰めまくって収める、というのが筋である。

 

さて、だいぶ漠然と書いていることに気づかれたろう。

「要素をピックしながら読む」「工夫を凝らす」「気をつける」など、非常に曖昧な言い方である。具体的にどうやるんだよ、とツッコミを入れたくなる。

その辺は私の飯の種なのでナイショ……と言いたいところなのだが、実はここの指導が生命線になる生徒はそう多くはない。もっとも、生命線になる生徒に対してはそれぞれの現状に応じて指導の仕方を細かく変えているので、普遍化しづらいというのはあるが。

生命線にならないとはどういうことかというと、要約を字数制限を厳しくしてギリギリまで詰める、というのを厳密にやるべき生徒は、たとえば旧帝大の国語にぶつかったり、一橋大のように直接要約問題が出るところを受験したり、小論文のガチ試験をやらねばならぬ、などという感じで限られてくるのである。国語の試験は共通テストだけ、という生徒も少なくないため、その場合はそれほど厳密にせず、いい感じで文を作れるように、そして同じことをいろんな言い回しで表現できるように(←これ大事)、塩梅を加減しつつやってもらう。

 

生徒それぞれに、受験の日を迎えるまでにどれほどの力を身につけておく必要があり、何を優先しなければならないのかは大きく違ってくる。同じ素材を使っていても、求めるところがそれぞれに違う。

 

個別指導というのはかくあるべき、というのを実践しているのである。