あいぴーblog

あいぴーの徒然なるままに

古典指導の一部(高3スタートの場合)

とりあえずザッと文法をドリルなどでさらったら、「一文口語訳」というのを生徒に課している(全員ではないが)。

 

手前や後ろの文まで示した上で、傍線部のフレーズ(一文とも限らず、共通テスト問1の長めフレーズくらい)を訳してもらう。「文脈」を傍線部以外から汲み取らないと意味を成す口語訳が作れないようなものである。

 

こういうものをとりあえず事前指導なしでやってもらうと、その生徒の弱点が見えてくる。「傍線部にしか見ていない」「前後は見ているだけ」「汲み取り方が下手と」いった前後文絡みの弱点もあれば、「作った口語訳の日本語がおかしい」「助動詞を1個取り損ねている」「傍線部最後の接続助詞を無視」といった文法的な弱点も見えるし、当然古語の意味を分かっていない系も見える。

 

こういう短いフレーズの口語訳は緻密さを意識してもらうので、最終的には辞書や文法書アリアリで完成まで作ってもらう。厄介めな問題では辞書をただ「引いただけ」では訳せないようにもなっている。とにかく時間をかけてもいいので緻密に、をやる。

これは、古文の場合、何気ないひらがな1文字を読み落とす(読み違える)だけでガラッと文意が変わるのだが、未熟な場合は読んでいてもそれに気づかないのをどう気づくかという訓練の一環でもある(「ず」や「で」といったものを読み落とすと一大事である)。

そんなの見落としていても文脈で分かるわ、と言われそうだが、それは文脈を掴んで分かるレベルの生徒にはそこまでうるさく言わなくてもいい(変に読み違えていて内容が変だなーとなった時に細かく見たところ打消気づいてなかったー!とその場で気づけるレベルに達していればなんの心配もない)。多くの高校生にとって、特に古典は優先度が高くない科目になりがちでもあり、共通テストの短い時間にざっと読んで正確に文脈を追って大意を掴むのは至難の業なのである。読む際に留意すべき知識を、緻密に口語訳する練習の中で意識の底に植え付けていくイメージである。

それでもなお、実際に読んでみると驚くほど気づかない(活用できない)もので、故に口語訳の練習だけではダメで、並行して(もしくは一文口語訳に手慣れてきたら)文章を読むというところもやっていく必要があるのである。