あいぴーblog

あいぴーの徒然なるままに

管理の功罪

人間そんなに強く自分の意志を持って、いや持たずとも自分のペースでやり抜いて結果を出すのは大変なことである。自分を律するのはそう簡単なことではない、大人でもできない人の方が多い。夢を持つ、目的を持つ、それだけで自分を強く持ってその夢や目的に向かってひたすら駆け続けられる人間はほとんどいない。ゆえに、それができる人は認知され敬意を集める。

 

何が言いたいかというと、映像授業なり参考書なり問題集なり、ツールをしこたま渡して「お好きにやって」と生徒任せにしても、そう簡単にはできないものである。

どういうツールをどう使うか、どういうペース配分でやるか、ともすればサボりがちになるのをどうするか、調子の浮き沈みを調整しながら受験にどう合わせるかなど、自分だけでやるには難しい要素がてんこ盛りなのが高校受験の時期である(無論、高校生は高校生の難しさがあり、別ベクトルといえども大学受験でも似たような悩みは抱える)。

 

受験指導の塾というのは、そういうところをうまく管理していく能力も必要なのではないだろうか。

 

管理という言葉がよくないのかもしれないが、例えば2ヶ月で10キロ落としながら筋肉ムキムキマッチョマンになるにはどうしたらいいかを考えてみると、これはもう食事の管理、運動の管理、睡眠の管理と、あらゆる面の管理をバチっとしていかなければならない。当然、素人では何をどう管理したらいいかわからないし、漠然と炭水化物を抜く、などとやっても効果は出ないし、ストレスが溜まるだけ、2ヶ月も炭水化物を抜けるような自律する力があるなら10キロ落としても平気な体型にはならない(私のことです)。

パーソナルトレーナーに依頼して、筋トレから食事管理からあらゆることをやると、結果にコミットするわけだ(別に某所でなくても良いが笑)。勉強は人生を通して行うことなのでそういう点ではガチガチの管理は要らないのだが、受験というのは時期が決まっていて、必然的に塾での指導はリミットがある。

自分でやれますよ、という強者に対してはそういうことは逆効果になるのでやってはいけないのだが、自分でやれません、という子が困っていてという状況が多いのだから、ある程度そういうところを見ていくのも必要であると思う。

 

ここで問題なのが、一歩間違うと依存状態を作ってしまうということ。管理と依存は違うし、ともすれば信仰とも呼べる何かが芽生えては一大事である。

 

大切なのは、塾が生徒の学習を管理するのではなく、生徒自身が管理できるようにする、という点であろう。管理の主体は生徒である。トレーニングのパーソナルコーチングも基本的にはそういう形だ(相手が大人だからそうするのが自然になるのかもしれないが)。

これが難しい。講師ががっちり管理をかけるほうが何倍も楽だからだ。そもそもうまくいかないことが多いし、自己管理くそくらえという私みたいな子供も珍しくない。それはそれで扱いようはまた別にあるのだが。

うまくいかずとも、そういう方向性でやれるようにしていく。そして塾から離れるときまで100%にはならないだろうが、生徒がそうなるようにアレコレ振り絞っていくのが生徒指導の悩みだろう。